2023年02月12日 14:09
第6聖詠
1 伶長に八弦の琴を以て歌はしむ。ダワィドの詠。
2 主よ、爾の憤を以て我を責むる毋れ、爾の怒を以て我を罰する毋れ。
3 主よ、我を憐み給へ、我弱ければなり、主よ、我を醫し給へ、我が骸は慄き、
4 我が靈も甚慄けばなり、爾主よ、何の時に至るか。
5 主よ、面を轉し、我が靈を免れしめ、爾の憐に由りて我を救ひ給へ。
6 蓋死の中には爾を記憶するなし、墓の中には誰か爾を讚揚せん。
7 我嘆にて憊れたり、毎夜我が榻を滌ひ、我が涙にて我の褥を濡す。
8 我が眼は憂に因りて枯れ、我が諸の敵に由りて衰へたり。
9 凡そ不法を行ふ者は我を離れよ、蓋主は我が泣く聲を聞けり、
10 主は我が願を聽き給へり、主は我が禱を納れんとす。
11 願はくは我が諸の敵は辱しめられて痛く撃たれん、願はくは退きて俄に愧を得ん。
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