2023年02月12日 14:10
第7聖詠
1 悲哀の歌、ダワィドがワェニアミンの族フスの事に因りて主に謳歌せし所なり。
2 主我が神よ、我爾を賴む、我を悉くの窘逐者より救ひて、我を援け給へ。
3 願はくは彼は獅の如く我が靈を抜きて、援け救ふ者なき時の如く之を擘かざらん。
4 主我が神よ、若し我何事をか爲し、若し我が手に不義あり、
5 若し我、故なく我が敵となりし人をも救ひしに、我と親ある者に惡を報いしならば、
6 願はくは敵は我が靈を追ひて之を執へ、我が生命を地に蹂り、我が榮を塵に擲たん。
7 主よ、爾の怒を以て興き、我が敵の暴虐に向へ、我が爲に起きて、爾が定めし審判を行ひ給へ、
8 萬民爾を環らん、爾其上の高處に升り給へ。
9 主は衆民を審判す。主よ、我の義と我の玷なきに循ひて我を審判せよ。
10 願はくは惡者の残害は絶たれん、義人は爾之を固めよ、義なる神よ、爾は人の心腹を試みればなり。
11 我の盾は心正しき者を救ふ神に在り。
12 神は義且勇毅にして寛忍なる審判者なり、
13 又神は人反正せざれば、日日に嚴しく糺す者なり。彼は其劔を礪ぎ、其弓を張りて之を向け、
14 是が爲に死の器を備へ、其矢を以て火箭と爲す。
15 視よ、惡者は不義を宿し、残害を孕み、己の爲に詐譌を生めり、
16 阱を掘り、之を掘り竣りて、自ら設けし穴に陷れり、
17 其残害は其首に歸り、其暴虐は其頂に落ちん。
18 我主の義に因りて之を崇め讚め、至上なる主の名を讚め歌ふ。
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