2023年02月24日 13:14
第36聖詠
ダワィドの詠。
1 惡者を妬む毋れ、不法を行ふ者を猜む毋れ、 2 蓋彼等は草の如く早く刈られ、靑草の如く萎まん。 3 主を恃みて善を行へ、地に住みて眞實を守れ。 4 主を以て慰と爲せ、彼は爾が心の望を適へん。 5 爾の途を主に託して彼を恃め、彼は成さん、 6 爾の義を光の如く、爾の正を午日の如く著さん。 7 主に順ひて彼を賴め、其道に利達を得る譌なる人を妬む毋れ。 8 怒を息め、恨を捨てよ、妬みて惡を爲す毋れ、 9 蓋惡を爲す者は絶たれん、惟主を恃む者は地を嗣がん。 10 久しからずして惡者は無に歸せん、爾其處を見れば有るなし。 11 惟温柔なる者は地を嗣ぎ、平安の多きを樂まん。 12 惡者は謀りて義人を攻め、之に向ひて切歯す、 13 然れども主は之を哂ふ、其日の至るを見ればなり。 14 惡者は劔を拔き、弓を張りて、乏しき者と貧しき者とを仆し、直き道を行く者を刺さんと欲す、 15 其劔は反りて其心を貫き、其弓は折られん。 16 義人の所有の少きは多くの惡者の富に勝る、 17 蓋惡者の臂は折られん。惟義人は主之を扶く。 18 主は玷なき者の日を知る、彼等の嗣業は永く存せん、 19 彼等は患難の時に羞を被らず、饑饉の日に飫くことを得ん、 20 惟惡者は滅び、主の敵は羔の脂の如く消え、烟の中に消えん。 21 惡者は借りて償はず、義人は憐みて予ふ、 22 蓋主に降福せられし者は地を嗣ぎ、彼に詛はれし者は絶たれん。 23 主は義人の足を固め、其行く途を喜ぶ、 24 彼は躓けども仆れず、主其手を執りて之を扶くればなり。 25 我幼きより今老ゆるに至るまで、未だ義人の遺てられ、其裔の食を丐ふを見ざりき、 26 彼は毎日憐を施し、又貸し予ふ、彼の裔は福を受けん。 27 惡を避けて善を行へ、然からば永く生きん、 28 蓋主は義を愛し、其聖者を遺てず、彼等は永く護られん、惟不法の者は仆され、惡者の裔は絶たれん。 29 義人は地を嗣ぎ、永く之に居らん。 30 義人の口は睿智を言ひ、其舌は義を語る。 31 其神の法は其心に在り、其足は撼かざらん。 32 惡者は義人を窺ひ、之を殺さんと欲す、 33 惟主は彼を其手に付さず、彼が判を受くる時、彼を罪するを赦さざらん。 34 主を恃み、其道を守れ、然からば彼爾を擧げて、爾に地を嗣がしめん、惡者の絶たるる時爾之を見ん。 35 我曾て惡者の誇大にして、蔓ること根の深き茂りたる樹の如きを見たり、 36 然れども彼過ぎて、視よ、無に歸せり、我之を尋ねて得ず。 37 玷なき者を鍳み、義人を視よ、蓋此くの如き人の將來は平安なり、 38 惟不法の者は皆絶たれ、惡者の將來は滅びん。 39 義人の救は主よりす、其憂の時に於て主は其防固なり、 40 主は彼等を援け彼等を脫さん、彼等を惡者より脫し彼等を救はん、彼等主を恃めばなり。
次章
1 惡者を妬む毋れ、不法を行ふ者を猜む毋れ、 2 蓋彼等は草の如く早く刈られ、靑草の如く萎まん。 3 主を恃みて善を行へ、地に住みて眞實を守れ。 4 主を以て慰と爲せ、彼は爾が心の望を適へん。 5 爾の途を主に託して彼を恃め、彼は成さん、 6 爾の義を光の如く、爾の正を午日の如く著さん。 7 主に順ひて彼を賴め、其道に利達を得る譌なる人を妬む毋れ。 8 怒を息め、恨を捨てよ、妬みて惡を爲す毋れ、 9 蓋惡を爲す者は絶たれん、惟主を恃む者は地を嗣がん。 10 久しからずして惡者は無に歸せん、爾其處を見れば有るなし。 11 惟温柔なる者は地を嗣ぎ、平安の多きを樂まん。 12 惡者は謀りて義人を攻め、之に向ひて切歯す、 13 然れども主は之を哂ふ、其日の至るを見ればなり。 14 惡者は劔を拔き、弓を張りて、乏しき者と貧しき者とを仆し、直き道を行く者を刺さんと欲す、 15 其劔は反りて其心を貫き、其弓は折られん。 16 義人の所有の少きは多くの惡者の富に勝る、 17 蓋惡者の臂は折られん。惟義人は主之を扶く。 18 主は玷なき者の日を知る、彼等の嗣業は永く存せん、 19 彼等は患難の時に羞を被らず、饑饉の日に飫くことを得ん、 20 惟惡者は滅び、主の敵は羔の脂の如く消え、烟の中に消えん。 21 惡者は借りて償はず、義人は憐みて予ふ、 22 蓋主に降福せられし者は地を嗣ぎ、彼に詛はれし者は絶たれん。 23 主は義人の足を固め、其行く途を喜ぶ、 24 彼は躓けども仆れず、主其手を執りて之を扶くればなり。 25 我幼きより今老ゆるに至るまで、未だ義人の遺てられ、其裔の食を丐ふを見ざりき、 26 彼は毎日憐を施し、又貸し予ふ、彼の裔は福を受けん。 27 惡を避けて善を行へ、然からば永く生きん、 28 蓋主は義を愛し、其聖者を遺てず、彼等は永く護られん、惟不法の者は仆され、惡者の裔は絶たれん。 29 義人は地を嗣ぎ、永く之に居らん。 30 義人の口は睿智を言ひ、其舌は義を語る。 31 其神の法は其心に在り、其足は撼かざらん。 32 惡者は義人を窺ひ、之を殺さんと欲す、 33 惟主は彼を其手に付さず、彼が判を受くる時、彼を罪するを赦さざらん。 34 主を恃み、其道を守れ、然からば彼爾を擧げて、爾に地を嗣がしめん、惡者の絶たるる時爾之を見ん。 35 我曾て惡者の誇大にして、蔓ること根の深き茂りたる樹の如きを見たり、 36 然れども彼過ぎて、視よ、無に歸せり、我之を尋ねて得ず。 37 玷なき者を鍳み、義人を視よ、蓋此くの如き人の將來は平安なり、 38 惟不法の者は皆絶たれ、惡者の將來は滅びん。 39 義人の救は主よりす、其憂の時に於て主は其防固なり、 40 主は彼等を援け彼等を脫さん、彼等を惡者より脫し彼等を救はん、彼等主を恃めばなり。
│聖詠