2023年05月21日 13:36
第49聖詠
1 アサフの詠。
諸神の神、主は言を出して地を召す、日の出ずる處より日の入る處に至る。
2 神はシオン卽極めて美しき處より顯る、
3 我が神來る、彼は默さず、其前に燬き盡す火あり、其四周に烈しき風あり。
4 彼は上より天地を呼ぶ、其民を判かん爲なり、
5 曰ふ、我の聖者、祭を以て我と約を結びし者を我が前に集めよ。
6 諸天は神の義を唱へん、蓋此の審判者は神なり。
7 吾が民よ、聽け、我言はん、イズライリよ、我證を以て爾を責めん、我は神、爾の神なり。
8 我爾の祭の爲に爾を譴めんとするに非ず、爾の燔祭は常に我が前に在り。
9 我犢を爾の家より、或は山羊を爾の牢より受けざらん、
10 蓋林中の諸獸と千山の諸畜と皆我に屬す、
11 我山の悉くの禽を知る、野の獸も我が前に在り。
12 我縱令飢うとも、爾に告げざらん、蓋世界と之に滿つる者と皆我に屬す。
13 我豈に牡牛の肉を食ひ、或は山羊の血を飮まんや。
14 讚美を以て神に獻ぜよ、爾の誓を至上者に償へ、
15 憂の日に我を呼べ、我爾を援けん、爾乃我を讚榮せん。
16 神罪人に謂ふ、爾何爲れぞ我が律を傳へ、我が約を爾の口に執りて、
17 自ら我の訓を疾み、我の言を爾の後に棄つる、
18 爾盗賊を見れば之に與し、姦淫者に遇へば之と偕にす、
19 爾の口を惡言の爲に啓き、爾の舌は譌を編む、
20 爾は坐して兄弟を誹り、爾の母の子を讒す、
21 爾既に之を行ひ、我默せり、爾は我も亦爾の如しと思へり。我爾を譴め、爾の罪を爾が目の前に置かん。
22 神を忘るる者よ、此を悟れ、否ずば我奪ひて援くる者なからん。
23 讚美を獻ずる者は我を恭ふ、己の道を愼む者は、我彼に救を顯さん。
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