2023年05月21日 13:53
第54聖詠
1 伶長に琴を弾きて歌はしむ。ダワィドの教訓。
2 神よ、我が禱を聆き、我が願より匿るる毋れ。
3 我に耳を傾けて我に聽き給へ、我は悲の中に呻ひ、
4 敵の聲、不虔者の責に由りて擾ふ、蓋彼等は不法を以て我を誣ひ、怒を以て我に仇す。
5 我が心は我の衷に慄き、死の恐惶は我に及べり、
6 驚懼と戰栗とは我に臨み、恐惶は我を圍めり。
7 我言へり、孰か我に鴿の翼を予ふるあらん、我飛び去りて安を獲ん、
8 遠く離れて野に居らん、
9 股ぎて旋風と暴風とを避けん。
10 主よ、彼等を亂し、其舌を分けよ、蓋我は暴虐と爭競とを城邑の中に見る、
11 彼等は晝夜其城垣の上を繞る。其中に毒惡と患難あり、
12 殘害は其中にあり、詭詐と誑騙とは其衢を離れず。
13 我を謗る者は敵に非ず、敵ならば我之を忍ばん、我に高ぶる者は我が仇に非ず、仇ならば我之を避けん、
14 乃爾曾て我と儔しき者、我の友、我の近き者たり、
15 我と親しき談を爲しし者、偕に神の宮に行きし者たり。
16 願はくは死は彼等に至らん、願はくは彼等は生きながら地獄に降らん、惡事は其住所に、其間に在ればなり。
17 惟我神に籲ばん、主乃我を救はん。
18 晩と朝と午に我祈りて籲ばん、彼乃我の聲を聽かん、
19 我が靈を我を攻むる者より平安に脫れしめん、彼等夥しければなり。
20 神は聽かん、世の前より在す者は彼等を卑くせん、蓋彼等に改新なし、彼等は神を畏れず、
21 己の手を彼等と和睦する者に伸べ、己の約に背けり、
22 其口は膏より滑らかにして、其心に仇を懷き、其言は油より柔らかにして、是れ白刃なり。
23 爾の重任を主に負はしめよ、彼は爾を扶けん。彼は何時も義人に撼くを容さざらん。
24 神よ、爾は彼等を滅の阱に陷れん、血を流し、弐を行ふ者は生きて其日の半にも至るを得ず。主よ、惟我爾を賴む。
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