2023年05月21日 14:09
第56聖詠
1 伶長に歌はしむ。滅す毋れ。ダワィド サウルを避けて洞に匿れし時に此を著せり。
2 神よ、我を憐み、我を憐み給へ、蓋我が靈爾を恃む、我爾が翼の蔭に蔽はれて患難の過ぐるを待たん。
3 我至上の神、恩を我に施す神に呼ばん、
4 彼は天より遣して我を救はん、我を呑まんと覓むる者を辱しめん、神は其慈憐と其眞實とを遣さん。
5 我が靈は獅の中に在り、我は焰を噴く者の中に臥し、其歯は矛及び其舌は利き劔なる人の子の中に臥す。
6 神よ、願はくは爾は諸天の上に擧げられ、爾の光榮は全地を蔽はん。
7 彼等は我が足の爲に網を設けたり、我が靈は弱れり、彼等は我が前に阱を掘りて、自ら其中に陷れり。
8 我が心備れり、神よ、我が心備れり、我歌ひて讚榮せん。
9 我が讚榮興きよ、我が琴瑟興きよ、我夙に興きんとす。
10 主よ、我爾を諸民の中に讚榮し、爾を諸族の中に讚榮せん、
11 蓋爾の慈憐は大にして天に戻り、爾の眞實は雲に戻る。
12 神よ、願はくは爾は諸天に擧げられ、爾の光榮は全地を蔽はん。
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