2023年05月21日 14:39
第58聖詠
1 伶長に歌はしむ。滅す毋れ。サウル人を遣してダワィドの宅を守り、之を殺さんと欲せし時にダワィド此を作れり。
2 我が神よ、我を我が敵より援け、我を攻むる者より護り給へ。
3 我を不法を行ふ者より援け、血を流す者より救ひ給へ、
4 蓋視よ、彼等は我が靈を窺ふ、主よ、強き者聚りて我を攻む、我が愆に緣るに非ず、我が罪に緣るに非ず。
5 我尤なしと雖も、彼等趨せ集りて武具を備ふ、祈る、我を佑けん爲に起ちて此を觀よ。
6 主萬軍の神、イズライリの神よ、起ちて萬民に臨み、惡逆なる不法者の一をも恕す毋れ。
7 彼等は暮に歸り、犬の如く哀號して城邑を環る。
8 視よ、彼等は舌を以て謗を吐く、其口に劔あり、蓋自ら思ふ、誰か之を聽かんと。
9 惟主よ、爾彼等を哂はん、爾萬民を辱しめん。
10 力は彼等にあり、然れども我爾に趨り附く、蓋神は我を護る者なり。
11 我が神我を憐む者は我に先たん、神は我が敵を見るを得しめん。
12 主我等の盾よ、彼等を殺す毋れ、恐らくは我が民法を忘れん、爾の權能を以て彼等を散らし、彼等を卑くせよ。
13 其舌の言は其口の罪なり、願はくは彼等は出す所の詛と謊とに因りて、其誇を以て、自ら拘はれん。
14 怒を以て彼等を散らし、之を散らして其無きに至れ、人をして神がイアコフを宰りて、地の極に及ぶを知らしめよ。
15 彼等暮に歸り、犬の如く哀號して城邑を環るべし、
16 徘徊して食を求め、枵腹にして夜を終ふべし。
17 惟我爾の能力を歌ひ、早朝より爾の慈憐を述べん、蓋爾は我が患難の日に於て、我の護佑我の避所たりき。
18 我が能力よ、我爾を歌はん、蓋神は我を護る者なり、我が神は我を憐む者なり。
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