2023年05月22日 14:03
第63聖詠
1 伶長に歌はしむ。ダワィドの詠。
2 神よ、我が禱の時我が聲を聽き、我が生命を敵の懼より護り給へ。
3 我を詭者の謀より、惡者の亂より匿し給へ、
4 彼等は其舌を劔の如く礪ぎ、其毒言を弓の如く張りて、
5 隱に無玷の者を射んと欲す、彼等は忽之を射て懼れず。
6 彼等は惡意を定め、隱に網を設けんことを謀りて謂へり、誰か之を見ん、
7 彼等は不義を尋ね、屢探りて、人の中情と心の深き處とに至る。
8 然れども神は矢を以て彼等を射ん、彼等忽傷つけられん、
9 彼等其舌を以て己を害はん、彼等を見る者は皆避けん。
10 衆人懼れて神の業を傳へ、其彼の爲す所たるを知らん。
11 義人は主の爲に樂みて、彼を恃まん、心の正しき者は皆榮を獲ん。
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