2023年05月22日 14:07
第65聖詠
伶長に歌はしむ。歌。
1 全地よ、神に歡びて呼び、
2 其名の光榮を歌ひ、光榮と讚美とを彼に歸せよ。神に謂ふべし、爾は其行事に於て何ぞ畏るべき、
3 爾が力の多きに由りて爾の敵は爾に降らん。
4 至上者よ、願はくは全地は爾に叩拜し、爾を歌ひ、爾の名に歌はん。
5 來りて、人の子に行ふ所に於て畏るべき神の行事を視よ。
6 彼は海を變じて陸となせり、人歩みて河を渉れり、我等は彼處に在りて彼の爲に樂めり。
7 彼は己の能力を以て永く宰り、其目は諸民を鍳みる、叛逆の者の自ら誇らざらん爲なり。
8 諸民よ、我が神を讚揚し、其讚美を傳へよ。
9 彼は我等の靈の生命を守り、我等の足に躓くを免さざりき。
10 神よ、爾我等を試み、銀を錬るが如く、我等を錬り給へり。
11 爾我等を網に引き入れ、械を我等の腰に加へ、
12 人を我等の首の上に置きたり。我等は火と水との中に入り、而して爾我等を引き出して自由を賜へり。
13 我等燔祭を以て爾の家に入り、我の盟を爾に償はん、
14 卽我が憂の時我が口の出しし所、我が舌の言ひし所の者なり。
15 我肥えたる燔祭を、牡羊の脂の香と與に爾に奉り、牡牛と牡山羊とを祭に獻げん。
16 凡そ神を畏るる者、來りて聽け、我爾等に彼が我が靈の爲に行ひし所を述べん。
17 我曾て我が口を以て彼に呼び、我が舌を以て彼を讚揚せり。
18 若し我、我が心に不法のあるを見しならば、主は我に聽かざりしならん。
19 然れども神は已に聽き、我が禱の聲を聽き納れ給へり。
20 崇め讚めらるる哉神、我が祈禱を却けず、其憐を我より離さざりし者や。
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