2023年05月27日 13:15
第79聖詠
1 伶長にソサンニム、エドゥフの樂器を以て歌はしむ。アサフの詠。
2 イズライリの牧者よ、耳を傾けよ、イオシフを羊の如く導く者、ヘルワィムに坐する者よ、己を顯せ。
3 エフレムとワェニアミンとマナシヤとの前に爾の力を興し、來りて我等を救ひ給へ。
4 神よ、我等を起し給へ、願はくは爾の顏は光り、我等は救はれん。
5 主、萬軍の神よ、爾の民の禱を怒るは何の時に至るか。
6 爾彼等に涙の餅を食はしめ、彼等に涙を飮ましめしこと孔多し。
7 爾我等を隣の爭の端となし、我が敵は我等を嘲る。
8 萬軍の神よ、我等を起し給へ、願はくは爾の顏は光り、我等は救はれん。
9 爾はエギペトより葡萄の樹を移し、諸民を逐ひ出して之を植ゑ付けたり、
10 爾は之が爲に土を闢き、其根を固めたり、彼は地に蔓れり。
11 其蔭は諸山を蔽へり、其枝は神の栢香木の如し、
12 彼は其枝を海まで展ばし、其芽を河まで展ばせり。
13 爾は何爲れぞ其藩を毀ち、凡そ路を過ぐる者に之を摘ましむる。
14 林の豕は之を掘り、野の獸は之を食む。
15 萬軍の神よ、面を返し、天より臨み觀て、斯の葡萄園に降り、
16 爾が右の手の植ゑ付けし者と、爾が己の爲に定めし芽とを護り給へ。
17 彼は已に火に焚かれ、已に伐られたり、爾が顏の恐嚇に因りて亡びん。
18 願はくは爾の手は爾が右の手の人の上、爾が己の爲に定めし人の子の上に在らん。
19 我等も爾より離れざらん、我等を生かし給へ、然せば我等爾の名を呼ばん。
20 主、萬軍の神よ、我等を起し給へ、願はくは爾の顏は光り、我等は救はれん。
次章
│聖詠