2023年05月27日 13:20
第80聖詠
1 伶長にゲフの樂器を以て歌はしむ。アサフの詠。
2 歡びて神、我等の防固に歌ひ、イアコフの神に呼べ、
3 歌を執り、鼓と佳琴と瑟とを與へよ、
4 角を新月、卽定れる時、我が祭の日に吹け、
5 蓋是れイズライリの爲に法なり、イアコフの神よりする律なり。
6 神之をイオシフがエギペトの地より出づる時に、彼の爲に證として立てたり。彼は彼處に在りて未だ知らざる舌の聲を聽けり、
7 云く、我其肩より重荷を卸し、其手を筐筥より免れしめたり。
8 患難の時爾我を呼びしに、我爾を救へり、我雷の中より爾に聆き、メリワの水の傍にて爾を試みたり。
9 我が民よ、聽け、我爾に證せん、鳴呼イズライリよ、願はくは爾我に聽かん。
10 爾に他の神あるべからず、異邦の神を拜む毋れ。
11 我は主、爾の神、爾をエギペトの地より引き出しし者なり、爾の口を開け、我之を滿てん。
12 然れども我が民は我が聲を聽かず、イズライリは我に從はざりき、
13 故に我彼等を其心の剛愎に任せ、其謀に循ひて行くを免せり。
14 鳴呼若し我が民我に聽き、イズライリ我が途を行かば、
15 則我速に彼等の敵を抑へ、我が手を彼等を攻むる者に轉ぜん、
16 主を疾む者は彼等に服事し、彼等の安寧は永く続かん、
17 我嘉麦を以て彼等を育ひ、蜜を磐より出して彼等を飽かしめん。
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