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第十二カフィズマ
ダワィドの祈き禱たう。 1 主しゅよ、爾なんぢの耳みみを傾かたぶけて我われに聽きき給たまへ、我われ乏とぼしくして貧まづしければなり。 2 我わが靈たましひを護まもれ、我われ爾なんぢの前まへに愼つつしめばなり、我わが神かみよ、爾なんぢを恃たのめる爾なんぢの僕ぼくを救すくひ給たまへ。 3 主しゅよ、我われを憐あはれめ、我われ日ひ日びに爾なんぢに呼よべばなり。 4 爾なんぢの僕ぼくの靈たましひを樂たのしましめ給たまへ、主しゅよ、我わが靈たましひを爾なんぢに擧あぐればなり、 5 蓋けだし主しゅよ、爾なんぢは仁じん慈じ慈じ憐れんにして、凡およそ爾なんぢを呼よぶ者ものに洪こう恩おんなり。 6 主しゅよ、我わが禱いのりを聽きき、我わが願ねがひの聲こゑを聆きき納いれ給たまへ。 7 我わが憂うれひの日ひに爾なんぢに籲よぶ、爾なんぢ我われに聽きかんとすればなり。 8 主しゅよ、諸しょ神しんの中うち爾なんぢに如しく者ものなく、爾なんぢの作爲しわざに如しくはなし。 9 主しゅよ、爾なんぢに造つくられし萬ばん民みんは來きたりて爾なんぢの前まへに伏ふく拜はいし、爾なんぢの名なを讚さん榮えいせん、 10 蓋けだし爾なんぢは大おほいにして、奇き蹟せきを行おこなふ、爾なんぢ神かみよ、獨ひとり爾なんぢなり。 11 主しゅよ、我われを爾なんぢの路みちに導みちびき給たまへ、然しかせば我われ爾なんぢの眞しん理りに行ゆかん、我わが心こころを爾なんぢの名なを畏おそるる畏おそれに固かため給たまへ。 12 主しゅ我わが神かみよ、我われ心こころを盡つくくして爾なんぢを讚さん美びし、永ながく爾なんぢの名なを讚さん榮えいせん、 13 蓋けだし我われに於おける爾なんぢの憐あはれみは大おほいなり、爾なんぢは我わが靈たましひを甚いと深ふかき地ぢ獄ごくより援たすけ給たまへり。 14 神かみよ、驕おごる者ものは起たちて我われを攻せめ、暴ばう虐ぎゃく者しゃの黨くみは我わが靈たましひを尋たづぬ、彼かれ等らは爾なんぢを己おのれの前まへに置おかず。 15 然しかれども爾なんぢ主しゅ、宏くわう慈じにして矜きょう恤じゅつ、寛くわん忍にんにして洪こう恩おん、眞しん實じつなる神かみよ、 16 我われを顧かへりみ、我われを憐あはれみ、爾なんぢの力ちからを爾なんぢの僕ぼくに賜たまひ、爾なんぢの婢ひの子こを救すくひ給たまへ。 17 惠めぐみの徴しるしを我われに顯あらはし給たまへ、我われを疾にくむ者ものは之これを見みて爲ために愧はぢを得えん、爾なんぢ主しゅよ、我われを助たすく、我われを慰なぐさめ給たまひしに因よる。

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