2023年06月13日 15:20
第118聖詠
第十七カフィズマ
(アリルイヤ) 1 道に玷なくして、主の律法を履み行ふ者は福なり。 2 主の啓示を守り、心を盡して彼を尋ぬる者は福なり。 3 彼等は不法を作さずして、主の道を行く。 4 爾は爾の命を固く守らんことを命ぜり。 5 鳴呼願はくは我が道は爾の律を守るに向はん、 6 其時我爾が悉くの誡を視て羞ぢざらん、 7 我爾が義の定を學び、心の直を以て爾を讚榮せん。 8 我爾の律を守らん、我を全く棄つる毋れ。 9 少者は何を以て己の道を潔くせん、爾の言に循ひて己を修むるを以てす。 10 我心を盡して爾を尋ぬ、我に爾の誡を避くるを容す毋れ。 11 我爾の言を我が心に藏めたり、爾の前に罪を犯さざらん爲なり。 12 主よ、爾は崇め讚めらる、爾の律を我に訓へ給へ。 13 我我が口を以て爾が口の悉くの定を傳へたり。 14 我爾が啓示の道を悅ぶこと諸の貨財を悅ぶが如し。 15 我爾の誡を考へ、爾の路を仰ぐ。 16 我爾の律を以て慰となし、爾の言を忘れず。 17 爾の僕に憐を顯し給へ、然かせば我生きて爾の言を守らん。 18 我が目を啓き給へ、然かせば我爾が律法の奇蹟を觀ん。 19 我地に在りて旅客なり、爾の誡を我に隱す毋れ。 20 我が靈恒に爾の定を望みて憊れたり。 21 爾は誇る者、詛はれし者、爾の誡に逆ふ者を抑へたり。 22 侮と辱とを我より除き給へ、我爾の啓示を守ればなり。 23 牧伯は坐して我を謀る、惟爾の僕は爾の律を考ふ。 24 爾の啓示は我の慰なり。爾の律は我の共議者なり。 25 我が靈塵に投げられたり、爾の言に循ひて我を生かし給へ。 26 我我が道を陳べしに、爾我に聞けり、爾の律を我に訓へ給へ。 27 我に爾が命の道を悟らしめ給へ、然かせば我爾の奇蹟を考へん。 28 我が靈は憂に依りて銷ゆ、爾の言に循ひて我を固め給へ。 29 詭詐の道を我より遠ざけ、爾の律法を我に授け給へ。 30 我眞實の道を擇び、爾の定を我が前に置けり。 31 主よ、爾の啓示を恋へり、我に羞を得しむる毋れ。 32 爾我が心を廣めん時、我爾が誡の道を趨らん。 33 主よ、爾が律の道を我に示し給へ、然かせば我終に至るまで之に依らん。 34 我を悟らせ給へ、然せば我爾の律法に遵ひ、心を盡して之を守らん。 35 我を爾が誡の道に立て給へ、蓋我之を慕へり。 36 我が心を爾の啓示に傾かしめ給へ、貪に傾かしむる毋れ。 37 我が目を轉じて虛しきことを見ざらしめよ、我を爾の途に生かし給へ。 38 爾の言を爾の僕に固めよ、彼爾の前に愼めばなり。 39 我が懼るる侮を除き給へ、爾の定は仁慈なればなり。 40 視よ、我爾の命を慕へり、爾の義を以て我を生かし給へ。 41 主よ、願はくは爾の憐は我に至り、爾の言に循ひて爾の救は我に至らん、 42 然らば我を侮る者には、我對ふるを得ん、我爾の言を恃めばなり。 43 我が口より眞實の言を全く離す毋れ、我爾の定を恃めばなり、 44 然からば我常に爾の律法を守りて世世に至らん。 45 我自由にして行かん、爾の命を求めたればなり。 46 我諸王の前に爾の啓示を言ひて耻ぢざらん。 47 我愛する所の爾の誡を以て慰とせん。 48 我が手を愛する所の爾の誡に伸べて、爾の律を考へん。 49 爾の僕に賜ひし言を記憶せよ、爾我に之を恃まんことを命ぜしによる。 50 爾が言の我を生かすは、斯れ我が患難の時には我の慰なり。 51 誇る者は大く我を譏れり、然れども我爾の律法を離れざりき。 52 主よ、我爾が古世よりの定を記憶して自らを慰めたり。 53 我惡人等が爾の律法を棄つるを見て驚き懼る。 54 我が旅する處に於て爾の律は我の歌となれり。 55 主よ、我夜中爾の名を記憶し、爾の律法を守れり。 56 是れ我が物となれり、我爾の命を守るに緣る。 57 我謂へり、主よ、爾の言を守るは我の分なり。 58 我心を盡くして爾に禱れり、爾の言に循ひて我を憐み給へ。 59 我我が道を考へ、我が足を爾の啓示に旋らせり。 60 我爾の誡を守ること速にして遲からざりき。 61 惡人の網我を圍みたれども、我爾の律法を忘れざりき。 62 我夜半に興きて、爾が義なる定の爲に爾を讚榮せり。 63 凡そ爾を畏れて爾の命を守る者は、我之と儔たり。 64 主よ、地は爾の憐に滿ちたり、爾の律を我に晦へ給へ。 65 主よ、爾は已に爾の言に循ひて善を爾の僕に行へり。 66 我に善き明悟と智慧とを晦へ給へ、我爾の誡を信ずればなり。 67 我が苦の先に我迷へり、今は爾の言を守る。 68 主よ、爾は善にして善を行ふ者なり、爾の律を我に誨へ給へ。 69 誇る者は謊を編みて我を攻む、唯我心を盡して爾の命を守らん。 70 彼等の心は肥えたること脂の如し、惟我爾の律法を以て慰となす。 71 我が爾の律を學ばん爲に苦みしは、我の爲に善なり。 72 爾が口の律法は我が爲に金銀千千よりも貴し。 73 爾の手我を造り、我を設けたり、我に悟らせ給へ、然せば我爾の誡を學ばん。 74 爾を畏るる者は我を見て、我が爾の言を恃めるを喜ばん。 75 主よ、我爾が定の義なるを知る、爾義を以て我を罰せり。 76 願はくは爾の憐は爾の僕に賜ひし言に循ひて我の慰とならん。 77 願はくは爾の憐は我に至らん、然らば我生きん、蓋爾の律法は我の慰なり。 78 願はくは誇る者は辱しめられん、蓋彼等故なくして我を攻む、我爾の命を考ふ。 79 願はくは爾を畏れて爾の啓示を識る者は我に向はん。 80 願はくは我が心爾の律に玷なからん、我が耻を得ざらん爲なり。 81 我が靈爾の救を慕ひて銷ゆ、我爾の言を恃む。 82 我が目は爾の言を俟ちて銷ゆ、我謂ふ、爾何の時に我を慰めんか。 83 我は革嚢の烟の中に在るが如し、然れども爾の律を忘れざりき。 84 爾が僕の日は幾何かある、爾何の時に我を窘逐する者を審判せんか。 85 誇る者は爾の律法に悖りて、我が爲に阱を掘れり。 86 爾の誡は皆眞實なり、彼等不義を以て我を窘逐す、我を助け給へ。 87 彼等幾ど我を地に滅せり、然れども我爾の命を棄てざりき。 88 爾の憐に依りて我を生かし給へ、然せば我爾が口の啓示を守らん。 89 主よ、爾の言は永く天に固められたり、 90 爾の眞實は世世に在り、爾地を立てしに、地卽立つ。 91 爾の定に循ひて皆立ちて今に至る、蓋皆爾に務むるなり。 92 若し爾の律法我の慰とならざりしならば、我は我が禍の中に亡びしならん。 93 我永く爾の命を忘れざらん、爾此を以て我を生かせばなり。 94 我爾に屬す、我を救ひ給へ、我爾の命を求めたればなり。 95 惡人は我を伺ひて滅さんと欲す、惟我爾の啓示を究む。 96 我凡の完全の限を見たり、惟爾の誡は廣きこと測り難し。 97 我幾何か爾の律法を愛する、我終日之を考ふ。 98 爾の誡を以て爾我を我が敵より智ならしめたり、蓋此れ常に我と偕にす。 99 我の知識は我が都ての教師に逾えたり、我爾の啓示を考ふればなり。 100 我の多識は老人に勝る、我爾の命を守ればなり。 101 我悉くの惡しき道に我が足を禁ず、爾の言を守らん爲なり。 102 我爾の定を避けず、爾我を訓ふればなり。 103 爾の言は我が喉に幾何か甘き、我が口には蜜よりも甘し。 104 我爾の命を以て諭されたり、故に悉くの詐の道を疾む。 105 爾の言は我が足の燈、我が路の光なり。 106 我爾の義なる定を守らんことを盟へり、卽之を成さん。 107 主よ、我痛く迫害せられたり、爾の言に循ひて我を生かし給へ。 108 主よ、我が口の自由なる獻祭を受けんことを悅びて、我に爾の定を誨へ給へ。 109 我が靈は常に我が手に在り、然れども我爾の律法を忘れず。 110 惡人は我が爲に網を張れり、然れども我爾の命を避けざりき。 111 我爾の啓示を永き嗣業として受けたり、蓋此れ我が心の樂なり。 112 我我が心を傾け、永く爾の律を行ひて終に迄らん。 113 我人の虛説を疾み、惟爾の律法を愛す。 114 爾は我の帲幪、我の盾なり、我爾の言を恃む。 115 不法の者よ、我を離れよ、我我が神の誡を守らん。 116 爾の言に循ひて我を固め給へ、然せば我生きん、我が望に於て我を辱しむる毋れ。 117 我を助け給へ、然せば我救を得、恒に爾の律を顧みん。 118 凡そ爾の律に離るる者は爾之を仆す、蓋彼等の謀は詭なり。 119 凡そ地の惡人は之を鐵滓の如くに除く、故に我爾の啓示を愛せり。 120 爾を畏るるに因りて我が肉體慄き、我爾の定を懼る。 121 我定と義とを行へり、我を我が窘逐者に付す毋れ。 122 爾の僕を護りて善を得しめ給へ、誇る者の我を迫害せざらん爲なり。 123 我が目は爾の救と爾が義の言とを望みて消ゆ。 124 爾の憐に循ひて爾の僕に行ひ、爾の律を我に誨へ給へ。 125 我は爾の僕なり、我に悟らせ給へ、然せば我爾の啓示を識らん。 126 主に事を行ふ時至れり、人爾の律法を毀てり。 127 唯我爾の誡を愛すること金に愈り純金に愈る。 128 我爾が悉くの命を受け認めて、皆之を正しとなし、悉くの詭の途を疾む。 129 爾の啓示は奇妙なり、故に我が靈を守る。 130 爾が言の啓發は光を施し、愚蒙の者を悟らしむ。 131 我口を啓きて喘ぐ、爾の誡に渇けばなり。 132 我を顧み、我を憐み、爾の名を愛する者に行ふが如くせよ。 133 我が足を爾の言に固め給へ、諸の不法の我を制するを許す毋れ。 134 我を人の迫害より救ひ給へ、然かせば我爾の命を守らん。 135 爾が顏の光にて爾の僕を照し、爾の律を我に誨へ給へ。 136 我が目は水の流を注ぐ、人爾の律法を守らざるに緣る。 137 主よ、爾は義なり、爾の定は正し。 138 爾の命じたる啓示は義なり、全き眞實なり。 139 我が熱心は我を蝕む、我が敵爾の言を忘れしに緣る。 140 爾の辞は孔清し、爾の僕は之を愛せり。 141 我微小にして卑しと雖、爾の命を忘れず。 142 爾の義は永遠の義、爾の律法は眞實なり。 143 悲と憂とは我に及べり、爾の誡は我の慰なり。 144 爾が啓示の義は永遠なり、我を悟らせ給へ、然せば我生きん。 145 我心を盡して籲ぶ、主よ、我に聽き給へ、然せば我爾の律を守らん。 146 爾を籲ぶ、我を救ひ給へ、然せば我爾の啓示を守らん。 147 黎明に先だちて籲び、爾の言を恃む。 148 我が目夜更に先だちて寤む、爾の言を究めん爲なり。 149 主よ、爾の憐に依りて我が聲を聆き、爾の定に依りて我を生かし給へ。 150 惡を謀る者邇づけり、彼等は爾の律法に遠ざかる。 151 主よ、爾は邇し、爾が悉くの誡は眞實なり。 152 我昔より爾の啓示は、爾之を世世の爲に立てしを知れり。 153 我が阨を顧みて我を遁れしめ給へ、蓋我爾の律法を忘れず。 154 我が訴を理めて我を護り、爾の言に循ひて我を生かし給へ。 155 救は惡人に遠し、蓋彼等は爾の律を求めず。 156 主よ、爾の恩澤は多し、爾の定に依りて我を生かし給へ。 157 我に窘逐者及び敵人は多し、惟我爾の啓示を離れず。 158 我悖る者を見て憂ふ、彼等爾の言を守らざればなり。 159 視よ、我如何に爾の命を愛する、主よ、爾の憐に依りて我を生かし給へ。 160 爾が言の本は眞實なり、凡そ爾が義の定は永遠なり。 161 牧伯は故なくして我を窘逐す、唯我が心爾の言を懼る。 162 我爾の言を悅ぶこと大なる利益を獲し者の如し。 163 我謊を疾みて之を忌み、惟爾の律法を愛す。 164 我爾が義の定の爲に日に七次爾を讚榮す。 165 爾の律法を愛する者には大なる平安あり、彼等に躓なし。 166 主よ、我爾の救を恃み、爾の誡を行ふ。 167 我が靈爾の啓示を守り、我孔之を愛す。 168 我爾の命と爾の啓示とを守る、蓋我が道は悉く爾の前にあり。 169 主よ、願はくは我が籲聲は爾が顏の前に邇づかん、爾の言に循ひて我を悟らせ給へ。 170 願はくは我が禱は爾が顏の前に至らん、爾の言に循ひて我を救ひ給へ。 171 爾が我に其律を誨へん時、我が口は讚美を發せん。 172 我が舌は爾の言を述べん、蓋爾が悉くの誡は義なり。 173 願はくは爾の手は我の助とならん、蓋我爾の命を擇べり。 174 主よ、我爾の救に渇く、爾の律法は我の慰なり。 175 願はくは我が靈生きて爾を讚榮せん、願はくは爾の定は我を助けん。 176 我は亡はれたる羊の如く迷へり、爾の僕を尋ね給へ、蓋我爾の誡を忘れざりき。
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(アリルイヤ) 1 道に玷なくして、主の律法を履み行ふ者は福なり。 2 主の啓示を守り、心を盡して彼を尋ぬる者は福なり。 3 彼等は不法を作さずして、主の道を行く。 4 爾は爾の命を固く守らんことを命ぜり。 5 鳴呼願はくは我が道は爾の律を守るに向はん、 6 其時我爾が悉くの誡を視て羞ぢざらん、 7 我爾が義の定を學び、心の直を以て爾を讚榮せん。 8 我爾の律を守らん、我を全く棄つる毋れ。 9 少者は何を以て己の道を潔くせん、爾の言に循ひて己を修むるを以てす。 10 我心を盡して爾を尋ぬ、我に爾の誡を避くるを容す毋れ。 11 我爾の言を我が心に藏めたり、爾の前に罪を犯さざらん爲なり。 12 主よ、爾は崇め讚めらる、爾の律を我に訓へ給へ。 13 我我が口を以て爾が口の悉くの定を傳へたり。 14 我爾が啓示の道を悅ぶこと諸の貨財を悅ぶが如し。 15 我爾の誡を考へ、爾の路を仰ぐ。 16 我爾の律を以て慰となし、爾の言を忘れず。 17 爾の僕に憐を顯し給へ、然かせば我生きて爾の言を守らん。 18 我が目を啓き給へ、然かせば我爾が律法の奇蹟を觀ん。 19 我地に在りて旅客なり、爾の誡を我に隱す毋れ。 20 我が靈恒に爾の定を望みて憊れたり。 21 爾は誇る者、詛はれし者、爾の誡に逆ふ者を抑へたり。 22 侮と辱とを我より除き給へ、我爾の啓示を守ればなり。 23 牧伯は坐して我を謀る、惟爾の僕は爾の律を考ふ。 24 爾の啓示は我の慰なり。爾の律は我の共議者なり。 25 我が靈塵に投げられたり、爾の言に循ひて我を生かし給へ。 26 我我が道を陳べしに、爾我に聞けり、爾の律を我に訓へ給へ。 27 我に爾が命の道を悟らしめ給へ、然かせば我爾の奇蹟を考へん。 28 我が靈は憂に依りて銷ゆ、爾の言に循ひて我を固め給へ。 29 詭詐の道を我より遠ざけ、爾の律法を我に授け給へ。 30 我眞實の道を擇び、爾の定を我が前に置けり。 31 主よ、爾の啓示を恋へり、我に羞を得しむる毋れ。 32 爾我が心を廣めん時、我爾が誡の道を趨らん。 33 主よ、爾が律の道を我に示し給へ、然かせば我終に至るまで之に依らん。 34 我を悟らせ給へ、然せば我爾の律法に遵ひ、心を盡して之を守らん。 35 我を爾が誡の道に立て給へ、蓋我之を慕へり。 36 我が心を爾の啓示に傾かしめ給へ、貪に傾かしむる毋れ。 37 我が目を轉じて虛しきことを見ざらしめよ、我を爾の途に生かし給へ。 38 爾の言を爾の僕に固めよ、彼爾の前に愼めばなり。 39 我が懼るる侮を除き給へ、爾の定は仁慈なればなり。 40 視よ、我爾の命を慕へり、爾の義を以て我を生かし給へ。 41 主よ、願はくは爾の憐は我に至り、爾の言に循ひて爾の救は我に至らん、 42 然らば我を侮る者には、我對ふるを得ん、我爾の言を恃めばなり。 43 我が口より眞實の言を全く離す毋れ、我爾の定を恃めばなり、 44 然からば我常に爾の律法を守りて世世に至らん。 45 我自由にして行かん、爾の命を求めたればなり。 46 我諸王の前に爾の啓示を言ひて耻ぢざらん。 47 我愛する所の爾の誡を以て慰とせん。 48 我が手を愛する所の爾の誡に伸べて、爾の律を考へん。 49 爾の僕に賜ひし言を記憶せよ、爾我に之を恃まんことを命ぜしによる。 50 爾が言の我を生かすは、斯れ我が患難の時には我の慰なり。 51 誇る者は大く我を譏れり、然れども我爾の律法を離れざりき。 52 主よ、我爾が古世よりの定を記憶して自らを慰めたり。 53 我惡人等が爾の律法を棄つるを見て驚き懼る。 54 我が旅する處に於て爾の律は我の歌となれり。 55 主よ、我夜中爾の名を記憶し、爾の律法を守れり。 56 是れ我が物となれり、我爾の命を守るに緣る。 57 我謂へり、主よ、爾の言を守るは我の分なり。 58 我心を盡くして爾に禱れり、爾の言に循ひて我を憐み給へ。 59 我我が道を考へ、我が足を爾の啓示に旋らせり。 60 我爾の誡を守ること速にして遲からざりき。 61 惡人の網我を圍みたれども、我爾の律法を忘れざりき。 62 我夜半に興きて、爾が義なる定の爲に爾を讚榮せり。 63 凡そ爾を畏れて爾の命を守る者は、我之と儔たり。 64 主よ、地は爾の憐に滿ちたり、爾の律を我に晦へ給へ。 65 主よ、爾は已に爾の言に循ひて善を爾の僕に行へり。 66 我に善き明悟と智慧とを晦へ給へ、我爾の誡を信ずればなり。 67 我が苦の先に我迷へり、今は爾の言を守る。 68 主よ、爾は善にして善を行ふ者なり、爾の律を我に誨へ給へ。 69 誇る者は謊を編みて我を攻む、唯我心を盡して爾の命を守らん。 70 彼等の心は肥えたること脂の如し、惟我爾の律法を以て慰となす。 71 我が爾の律を學ばん爲に苦みしは、我の爲に善なり。 72 爾が口の律法は我が爲に金銀千千よりも貴し。 73 爾の手我を造り、我を設けたり、我に悟らせ給へ、然せば我爾の誡を學ばん。 74 爾を畏るる者は我を見て、我が爾の言を恃めるを喜ばん。 75 主よ、我爾が定の義なるを知る、爾義を以て我を罰せり。 76 願はくは爾の憐は爾の僕に賜ひし言に循ひて我の慰とならん。 77 願はくは爾の憐は我に至らん、然らば我生きん、蓋爾の律法は我の慰なり。 78 願はくは誇る者は辱しめられん、蓋彼等故なくして我を攻む、我爾の命を考ふ。 79 願はくは爾を畏れて爾の啓示を識る者は我に向はん。 80 願はくは我が心爾の律に玷なからん、我が耻を得ざらん爲なり。 81 我が靈爾の救を慕ひて銷ゆ、我爾の言を恃む。 82 我が目は爾の言を俟ちて銷ゆ、我謂ふ、爾何の時に我を慰めんか。 83 我は革嚢の烟の中に在るが如し、然れども爾の律を忘れざりき。 84 爾が僕の日は幾何かある、爾何の時に我を窘逐する者を審判せんか。 85 誇る者は爾の律法に悖りて、我が爲に阱を掘れり。 86 爾の誡は皆眞實なり、彼等不義を以て我を窘逐す、我を助け給へ。 87 彼等幾ど我を地に滅せり、然れども我爾の命を棄てざりき。 88 爾の憐に依りて我を生かし給へ、然せば我爾が口の啓示を守らん。 89 主よ、爾の言は永く天に固められたり、 90 爾の眞實は世世に在り、爾地を立てしに、地卽立つ。 91 爾の定に循ひて皆立ちて今に至る、蓋皆爾に務むるなり。 92 若し爾の律法我の慰とならざりしならば、我は我が禍の中に亡びしならん。 93 我永く爾の命を忘れざらん、爾此を以て我を生かせばなり。 94 我爾に屬す、我を救ひ給へ、我爾の命を求めたればなり。 95 惡人は我を伺ひて滅さんと欲す、惟我爾の啓示を究む。 96 我凡の完全の限を見たり、惟爾の誡は廣きこと測り難し。 97 我幾何か爾の律法を愛する、我終日之を考ふ。 98 爾の誡を以て爾我を我が敵より智ならしめたり、蓋此れ常に我と偕にす。 99 我の知識は我が都ての教師に逾えたり、我爾の啓示を考ふればなり。 100 我の多識は老人に勝る、我爾の命を守ればなり。 101 我悉くの惡しき道に我が足を禁ず、爾の言を守らん爲なり。 102 我爾の定を避けず、爾我を訓ふればなり。 103 爾の言は我が喉に幾何か甘き、我が口には蜜よりも甘し。 104 我爾の命を以て諭されたり、故に悉くの詐の道を疾む。 105 爾の言は我が足の燈、我が路の光なり。 106 我爾の義なる定を守らんことを盟へり、卽之を成さん。 107 主よ、我痛く迫害せられたり、爾の言に循ひて我を生かし給へ。 108 主よ、我が口の自由なる獻祭を受けんことを悅びて、我に爾の定を誨へ給へ。 109 我が靈は常に我が手に在り、然れども我爾の律法を忘れず。 110 惡人は我が爲に網を張れり、然れども我爾の命を避けざりき。 111 我爾の啓示を永き嗣業として受けたり、蓋此れ我が心の樂なり。 112 我我が心を傾け、永く爾の律を行ひて終に迄らん。 113 我人の虛説を疾み、惟爾の律法を愛す。 114 爾は我の帲幪、我の盾なり、我爾の言を恃む。 115 不法の者よ、我を離れよ、我我が神の誡を守らん。 116 爾の言に循ひて我を固め給へ、然せば我生きん、我が望に於て我を辱しむる毋れ。 117 我を助け給へ、然せば我救を得、恒に爾の律を顧みん。 118 凡そ爾の律に離るる者は爾之を仆す、蓋彼等の謀は詭なり。 119 凡そ地の惡人は之を鐵滓の如くに除く、故に我爾の啓示を愛せり。 120 爾を畏るるに因りて我が肉體慄き、我爾の定を懼る。 121 我定と義とを行へり、我を我が窘逐者に付す毋れ。 122 爾の僕を護りて善を得しめ給へ、誇る者の我を迫害せざらん爲なり。 123 我が目は爾の救と爾が義の言とを望みて消ゆ。 124 爾の憐に循ひて爾の僕に行ひ、爾の律を我に誨へ給へ。 125 我は爾の僕なり、我に悟らせ給へ、然せば我爾の啓示を識らん。 126 主に事を行ふ時至れり、人爾の律法を毀てり。 127 唯我爾の誡を愛すること金に愈り純金に愈る。 128 我爾が悉くの命を受け認めて、皆之を正しとなし、悉くの詭の途を疾む。 129 爾の啓示は奇妙なり、故に我が靈を守る。 130 爾が言の啓發は光を施し、愚蒙の者を悟らしむ。 131 我口を啓きて喘ぐ、爾の誡に渇けばなり。 132 我を顧み、我を憐み、爾の名を愛する者に行ふが如くせよ。 133 我が足を爾の言に固め給へ、諸の不法の我を制するを許す毋れ。 134 我を人の迫害より救ひ給へ、然かせば我爾の命を守らん。 135 爾が顏の光にて爾の僕を照し、爾の律を我に誨へ給へ。 136 我が目は水の流を注ぐ、人爾の律法を守らざるに緣る。 137 主よ、爾は義なり、爾の定は正し。 138 爾の命じたる啓示は義なり、全き眞實なり。 139 我が熱心は我を蝕む、我が敵爾の言を忘れしに緣る。 140 爾の辞は孔清し、爾の僕は之を愛せり。 141 我微小にして卑しと雖、爾の命を忘れず。 142 爾の義は永遠の義、爾の律法は眞實なり。 143 悲と憂とは我に及べり、爾の誡は我の慰なり。 144 爾が啓示の義は永遠なり、我を悟らせ給へ、然せば我生きん。 145 我心を盡して籲ぶ、主よ、我に聽き給へ、然せば我爾の律を守らん。 146 爾を籲ぶ、我を救ひ給へ、然せば我爾の啓示を守らん。 147 黎明に先だちて籲び、爾の言を恃む。 148 我が目夜更に先だちて寤む、爾の言を究めん爲なり。 149 主よ、爾の憐に依りて我が聲を聆き、爾の定に依りて我を生かし給へ。 150 惡を謀る者邇づけり、彼等は爾の律法に遠ざかる。 151 主よ、爾は邇し、爾が悉くの誡は眞實なり。 152 我昔より爾の啓示は、爾之を世世の爲に立てしを知れり。 153 我が阨を顧みて我を遁れしめ給へ、蓋我爾の律法を忘れず。 154 我が訴を理めて我を護り、爾の言に循ひて我を生かし給へ。 155 救は惡人に遠し、蓋彼等は爾の律を求めず。 156 主よ、爾の恩澤は多し、爾の定に依りて我を生かし給へ。 157 我に窘逐者及び敵人は多し、惟我爾の啓示を離れず。 158 我悖る者を見て憂ふ、彼等爾の言を守らざればなり。 159 視よ、我如何に爾の命を愛する、主よ、爾の憐に依りて我を生かし給へ。 160 爾が言の本は眞實なり、凡そ爾が義の定は永遠なり。 161 牧伯は故なくして我を窘逐す、唯我が心爾の言を懼る。 162 我爾の言を悅ぶこと大なる利益を獲し者の如し。 163 我謊を疾みて之を忌み、惟爾の律法を愛す。 164 我爾が義の定の爲に日に七次爾を讚榮す。 165 爾の律法を愛する者には大なる平安あり、彼等に躓なし。 166 主よ、我爾の救を恃み、爾の誡を行ふ。 167 我が靈爾の啓示を守り、我孔之を愛す。 168 我爾の命と爾の啓示とを守る、蓋我が道は悉く爾の前にあり。 169 主よ、願はくは我が籲聲は爾が顏の前に邇づかん、爾の言に循ひて我を悟らせ給へ。 170 願はくは我が禱は爾が顏の前に至らん、爾の言に循ひて我を救ひ給へ。 171 爾が我に其律を誨へん時、我が口は讚美を發せん。 172 我が舌は爾の言を述べん、蓋爾が悉くの誡は義なり。 173 願はくは爾の手は我の助とならん、蓋我爾の命を擇べり。 174 主よ、我爾の救に渇く、爾の律法は我の慰なり。 175 願はくは我が靈生きて爾を讚榮せん、願はくは爾の定は我を助けん。 176 我は亡はれたる羊の如く迷へり、爾の僕を尋ね給へ、蓋我爾の誡を忘れざりき。
│聖詠