2023年06月17日 14:14
第139聖詠
1 伶長に歌はしむ。ダワィドの詠。
2 主よ、我を惡人より救ひ、我を強暴者より護り給へ。
3 彼等心に惡を謀り、毎日戰を備ふ、
4 彼等は蛇の如く其舌を鋭くす、蝮の毒は其口にあり。
5 主よ、我を惡者の手より守り、我が足を蹶かしめんことを謀る強暴者より我を護り給へ。
6 誇る者は我が爲に機檻と羈絆とを伏せ、網を途に張り、我が爲に網を設けたり。
7 我主に謂へり、爾は我の神なり、主よ、我が禱の聲を聽き給へ。
8 主よ、主よ、我が救の力よ、爾戰の日に我が首を蔽へり。
9 主よ、惡者の望む所を允す毋れ、其惡しき謀を遂げしむる毋れ、彼等は誇らん。
10 願はくは我を環る者の其己が口の惡之を覆はん。
11 願はくは爇炭は彼等に落ちん、願はくは彼等は火の中に、深き坑に落とされて、復起つを得ざらん。
12 惡舌の人は地に堅く立たざらん、惡は強暴者を滅に引き入れん。
13 我知る、主は迫害せられし者の爲に審判を行ひ、貧しき者の爲に公義を行はん。
14 然り、義者は爾の名を讚榮し、無玷の者は爾が顏の前に居らん。
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