2023年06月17日 14:20
第140聖詠
ダワィドの詠。
1 主よ、爾に籲ぶ、速に我に至り給へ、爾に籲ぶ時、我が禱の聲を納れ給へ。
2 願はくは我が禱は香爐の香の如く爾が顏の前に登り、我が手を擧ぐるは暮の祭の如く納れられん。
3 主よ、我が口に衞を置き、我が唇の門を扞ぎ給へ、
4 我が心に邪なる言に傾きて、不法を行ふ人と共に、罪の推諉せしむる毋れ、願はくは我は彼等の甘味を甞めざらん。
5 義人は我を罰すべし、是れ矜恤なり、我を譴むべし、是れ極と美しき膏、我が首を悩ます能はざる者なり、唯我が禱は彼等の惡事に敵す。
6 彼等の首長は巌石の間に散じ、我が言の柔和なるを聽く。
7 我等を土の如く斫り碎き、我が骨は地獄の口に散りて落つ。
8 主よ、主よ、唯我が目は爾を仰ぎ、我爾を恃む、我が靈を退くる毋れ。
9 我が爲に設けられし弶、不法者の羅より我を護り給へ。
10 不虔者は己の網に羅り、唯我は過ぐるを得ん。
次章
│聖詠